CAUDA blog

CAUDAが考える価値について、モノやコトを中心に

【3】B…Baseball Cap

クロムハーツのbaseballcap。

メッシュ使いのベースボールキャップはたくさんあるけれどメッシュファブリックを使ったものはあまり見ない気がします。

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キャップやハットなど、頭に装着するアイテムは良くも悪くも雰囲気を生み出すのでチョイスは慎重にしなければなりません。

その日の装いに合わせて何か加えたいけれど一歩間違えると全体を台無しにしてしまうみたいな。

ベースボールキャップというアイテムは単純なようで何枚パネルなのか?ツバの長さ、正面ツバ上のデザイン…と意外と差別化ポイントが多く身につける人のパーソナリティやその日のコーディネートを選んだ時のテンションだったりを反映してたりもするのではなんて思っています。

そんな事を下敷きにして選んだこのクロムハーツのキャップはぱっと見地味でクロムハーツってわかりにくいけど良くみると本当に多くの人が長く使えるデザインだと思っています。

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ブラックのメッシュボディにさりげなく配されたクロスが型どられたシルバーのコンチョ。chの刺繍はあれどボディと同色のブラックで遠目からは認識できない…

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バックに控えめにロゴワッペン。

若者が被ってたらクールだしいいし大人が被っても悪目立ちしない。そしてよく見たらクロムハーツ

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内側はこんな感じです。

散々と能書き書きましたが普段そんなにキャップは被らないのでそんなに酷使することなく長く使っていけるかなと個人的には思っています。決してお手頃ではないですがずっと愛用していきたいと思える物には何物にも替えがたい価値があると確信しています。

 

【2】A …Artist

ピーター・サヴィルが好きです。

 

ピーター・サヴィルは1955年生まれイングランドマンチェスター出身のめっちゃ有名なグラフィックデザイナーです。

f:id:cauda:20200506185544j:imagePen no195より

初めて彼の作品を見たのは2003年のラフシモンズのコレクションでした。(それ以前にも目にしてたかもしれないけど初めて記憶に残ったという意味で)

当時はファッション的にもモード全盛期で今のようにネットですぐコレクションが無料で見られる世の中では無く本屋さんに行ってハイファッションやgap pressを買ってコレクションをチェックしていました。

雑誌の中でラフシモンズのランウェイのページにオーバーサイズのパーカーやモッズコートにアートワークがプリントされていたルックがあり何か心のヒダに引っかかるような気持ちになったのを覚えています。

その時はそれで終わったのですがそれから4年後の2007年に雑誌Penのロックのデザインを特集した号で再開しました。

特集のトップバッターで登場したのがピーター・サヴィルで本の一部だけですが彼の作品が掲載されておりそのどれもが、冬の稲妻のように私の心を切り裂きました。

f:id:cauda:20200506190407j:image特に好きなのが1988年のニュー・オーダーのアルバム「テクニーク」のジャケットです。

f:id:cauda:20200509131120j:imageこちらもニューオーダーのround&roundのアートワーク。ルイ14世の胸像をベースにしております。

 

どれも作風が違うのですが、私が感じる共通点としては「奇をてらった感じはしないのに記憶のヒダにこびりつき一度見たら忘れられない」のです。

ピーター・サヴィルは言わずも知れたアート界の巨匠で天才クリエイターですが彼のインタビュー記事の中でとても心に残り、かつ彼の作品の根底に流れる精神を表す言葉がありました。

【歴史に残された要素を取り上げて、現代という背景に置き換える】

彼が1番気に入っている作品は1983年のニュー・オーダーの「権力の美学」のアートワークだそうです。

理由は「表は何の変哲もない古風な花の絵だが、裏には白地にカラーチャートのような模様が配されていて、この対比はこの世界の全ての物の根底に共存している陰と陽のイメージだ」

「花とテクノロジーデカダンスとデジタル。ロマンティックとインダストリアル。僕の中には、相反する二面性の世界があるんだと思うよ」

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私は単純ですが好きなアート作品を生活の中に取り入れてます。

日常の行動の中で何気なく手にする物や景色にそれらが現れてくると落ち込んでいても少し気分を上げてくれるのと一瞬でも視界に入ってくる事で脳が刺激されて思考がリセットされるような気がするのです。

ピーター・サヴィルの作品の中でも1番有名だと思われるunknown pleasuresのアートワークが今年のユニクロUTのグラフィックの1つに選ばれてましたから今年の夏は街に特徴のあるパルサー柄が溢れるかもしれませんね。

ちなみに今日掲載した2つの作品はどちらもラフシモンズのコレクションに使われたモチーフですが他の作品もとても素敵ですので検索してみていただければと思います。

 

いつか作品集ほしいなぁ、、、

 

 

【1】価値とは

価値とは何か?

経済学の分野などで考えられてきたことですが辞書でその意味を

調べてみると

 

広辞苑

①物事の役に立つ性質・程度。経済学では商品は使用価値と交換価値とをもつとされる。ねうち。効用。「貨幣―」「その本は読む―がない」 ②〔哲〕「よい」といわれる性質。「わるい」といわれる性質は反価値。広義では価値と反価値とを含めて価値という。 ㋐人間の好悪の対象になる性質。 ㋑個人の好悪とは無関係に、誰もが「よい」として承認すべき普遍的な性質。真・善・美など

 

大辞林

(1)物がもっている,何らかの目的実現に役立つ性質や程度。値打ち。有用性。「―ある品物」「―を損なう」「言及する―もない」 〔幕末までは「価直(カチヨク)」が用いられた〕 (2)〔哲〕 善きもの・望ましいものとして認め,その実現を期待するもの。内在的なもの・手段的なものなどにわかれるが,特に,真・善・美など,普遍妥当性をもった理想的・絶対的価値をいう。 (3)〔経〕 商品の価格の背後にあって,それを規定しているもの。その本質・源泉のとらえ方によって客観価値説(労働価値説)と主観価値説(効用価値説)とが対立する。

 

大辞泉

(1)その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。「読む―のある本」「―のある一勝」(2)経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。(3)哲学で、あらゆる個人・社会を通じて常に承認されるべき絶対性をもった性質。真・善・美など。

 

とあります。

物事の役に立つという事を前提にすると、価値とは

●誰もがよいとして認める性質(真・善・美など)

●使用価値・交換価値

●商品の価格の背後にありそれを規しているもの(労働価値・効用価値)

などの言葉に置き換えられるのではないかと思います。

経済学的な考え方を掘り下げると非常に複雑になりますので上記3つの考え方に加えて

●自己充足性

●上記4つの保存性

の計5つの要素を備えるものと定義したいと思います。

 

次回から価値あるA to Zとして不定期でcaudaが価値があると考えるモノやコトを

綴っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

【0】

本日は平成31年3月31日。

明日から平成32年度がスタート。そしてあと1か月後には新しい時代が

始まります。

そんなタイミングを見計らってCAUDAとしてブログをはじめようと思いました。

 

情報の伝達にほぼタイムラグが無くなり多種多様なモノやコトに溢れた便利な現在。

そんな便利さと引き換えに失ったものも多くあるのではないか。

 

日々多くの選択の決断、取捨選択をしなければならない私たちにとって「価値」

とはなにか。

 

「”価値”という概念の”本質”を追究することが日々の暮らしの豊かさにつながる」

 

という考えのもと、価値あるモノやコト、たまにCAUDAの活動も交えながら記していきますのでよろしくお願いします。

 

 

※What is CAUDA…目先の利益にとらわれがちな現代の経済活動に疑問を感じ、本当に賢い消費や豊かな暮らしの在り方を考え、発信していくユニットです。

CAUDA(カウダ)とはラテン語で尻尾(しっぽ)という意味です。日光東照宮で有名な3猿のモチーフをアイコンにしたのは人類が進化の過程で失ってしまったもの(尻尾)と悪いことは見ない・言わない・聞かないという姿勢を表現しています。